「ゲームを作ってみたい!」ゲーム好きの方なら、このように考えたことが一度くらいはあるかもしれません。
最近はオープンワールドや位置情報と連携したゲームなど、考慮する点がかなり多いゲームが多数出てきています。
グラフィックの話をしても、より現実に近いほどリアルな世界観。
今までもこれからもゲームは発展していくでしょう。
しかし、発展と共に考慮する点は右肩上がりに増えていきます。
0からコードを書いていては相当な時間が必要。
それ相応の知識や経験も必要となってきます。
そんな時に役に立つのが「ライブラリ」です。
この記事では、ゲーム制作に使えるおすすめなライブラリを紹介します。
物理的、時間的など実装には不可欠な要素を作るのに便利なツールですので、ぜひ参考にしてください。
ライブラリとは?
ライブラリは日本語で表すと「図書館」という意味があります。
図書館は情報などの参考資料を探すときに利用する、いわば情報置き場。
ゲーム制作やその他電子的なサービス作成に使われるプログラミングの世界でもライブラリという情報置き場は存在しています。
さらに、その情報はそのまま使うことができるため、引用するだけで実装が可能です。
例えば重力や加速度、感性などの物理現象。
0からコードを書くと、少なくとも知識として物理現象の数式などは必要です。
しかし、ライブラリを使えば引用するだけでそれらの現象を制作物に追加できます。
数日、大掛かりなものは数か月かかる作業を一瞬で解決。
ライブラリとはこれまで実装されてきた部品を使うための便利なツールです。
C#が使えるおすすめライブラリ
おすすめなライブラリを3つ抜粋しました。
- Unity
- Unreal Engine
- DXライブラリ
気づく方は気づくかもしれませんが、実はUnityとUnreal Engineはライブラリ本体ではなく、ゲームエンジンなのです。
なぜこれを抜粋したか。
それはゲームエンジンにも備え付けのライブラリがあり、ゲーム開発には十分なほど豊富なライブラリが存在しているからです。
最近では、ライブラリは携帯などでも遊べるようにAndroid、iOSに対応できるようなものも流行するなど、ライブラリ自体も発展を続けています。
ここからは各ライブラリについて、ゲームエンジンの特徴も交えながら紹介します。
Unity【世界最大級のシェア】
ゲーム開発に携わる人なら使っている方も多いのではないでしょうか。
おすすめライブラリ、1つ目はUnityです。
強みは、ノンプログラミングでゲームが実装できるほど多種多様なライブラリが存在している点とAndroid、iOSにも対応するためかなり幅広い選択肢が選べる点。
実際大流行した「ポケモンGO」や「スーパーマリオラン」もUnityのライブラリを用いて制作されています。
公開されているライブラリを挙げるときりがないほど出てくるのですが、やはり一番プログラマーとして嬉しいのは「設定の自動化」です。
例えば、音楽や映像をインポートする際に最低限の設定を自動でしてくれるものや、画像をインポートする際にリサイズを自動でしてくれるものなどが挙げられます。
これを利用するだけで流れ作業的にゲーム制作が進められるため、非常に便利な機能です。
Unityはゲーム業界では世界最大級のシェアを誇ります。
多種多様なライブラリがサポートしてくれるため、これからゲーム制作を始めていきたい方におすすめです。
Unreal Engine【美しいグラフィックのゲーム制作】
https://www.unrealengine.com/ja
こちらも有名なゲームエンジン。
おすすめライブラリ、2つ目はUnreal Engineです。
強みは、3Dゲームに特化しているため考慮点が多いのにも関わらず、制作する前から物理法則や3Dグラフィックの処理などの能力が搭載されている点。
実際に制作されたゲームは「フォートナイト」などが挙げられます。
VRやARなどのXR(クロスリアリティ)の制作を得意としているため、より現実に近いのに非現実なものを作れるライブラリが充実。
また、こちらも設定などはノンプログラミングが可能です。
例えば、主人公の顔や体の制作。
顔のパーツや髪型、肌・髪の色まで多くのデータベースが存在しているため、それらを選択、組み合わせていくことで仮想世界のオリジナル主人公の誕生です。
ここまで来て分かるように、今ではコードを書かずとも感覚的な操作でゲームが制作できるような時代になりました。
Unreal EngineはXR分野ではUnity以上のものです。
非現実だけど現実的、そんなゲームを作りたい方におすすめです。
DXライブラリ【使いやすいC++用ライブラリ】
Unity、Unreal Engineはゲームエンジンでライブラリも機能もゲーム特化なものが多く、ノンプログラミングで可能なものもあるため、真の0から制作とは言えません。
しかし、コードを書くこと自体が楽しい方、そして自分の手で作る感覚を体験したい方もいらっしゃるでしょう。
そんな方へのおすすめライブラリ、3つ目はDXライブラリです。
強みは、ゲームエンジン以外の開発環境でもゲーム制作が可能になる点。
グラフィックや性能はゲームエンジンには劣りますが、シンプルなゲームなら実装が可能です。
プログラミングをしている方はゲームだけに限りません。
Visual StudioやEclipseを使っている方も多いのではないでしょうか?これらの開発環境には、物理現象や設定の自動化は備え付けライブラリとして存在していません。
しかし、DXライブラリを使えば、これらを実装することが可能です。
また、UnityやUnreal Engineは得意分野があるため、多少選択肢に縛りが出来てしまいますが、DXライブラリを使って0から制作する場合、自由度が高いです。
ライブラリは使用するが、ほぼ0からの制作が出来る。
つまり、ゲームエンジンを利用するより知識や理解を深めやすいメリットがあります。
プログラミング技術自体を強化したい方におすすめです。
まとめ
- ライブラリとはこれまで実装されてきた部品を使うための便利なツール
- ゲーム制作をこれから始めていきたい方はUnity
- 非現実だけど現実的、そんなゲームを作りたい方はUnreal Engine
- ゲーム制作を通して、プログラミング技術自体を強化したいならDXライブラリ
いかがだったでしょうか。
ライブラリは制作時、非常に便利なツールです。
複雑なものを作ろうとすると、ライブラリはもはや必須と言っても過言ではありません。
制作したいものや目的などで開発環境や使いたいライブラリは変わってきます。
ぜひ、あなた自身が作りたいものを見つけてください。
ライブラリはいつでもあなたをサポートしてくれるでしょう。