Pygameで商用ゲームが開発された実績はありますが、非常に大規模な商用ゲームではなく、主にインディーゲームや小規模な商業プロジェクトが中心です。Pygameは2Dゲームの開発に適しており、特にシンプルなゲームやレトロスタイルのゲーム、教育用ゲームなどでよく使用されています。
以下は、Pygameを使用して開発された商用ゲームや、その一部にPygameが使用されたプロジェクトの例です。
1. Frets on Fire
Frets on Fireは、Guitar Heroにインスパイアされた音楽リズムゲームで、Pygameを使用して開発されました。このゲームは2006年にリリースされ、当時かなりの人気を博しました。Frets on Fireはオープンソースですが、商用利用が可能なライセンスが付与されており、実際にこのゲームをベースにした商用プロジェクトも存在しました。
2. Dangerous High School Girls in Trouble!
このゲームは2007年にリリースされたアドベンチャーゲームで、Pygameを使って開発されました。ユニークなゲームプレイとスタイルで評価され、いくつかのアワードも受賞しています。
3. World of Padman
元々はQuake IIIのMODとして開発されたWorld of Padmanは、後に独立したスタンドアロンのゲームになりました。このゲームの一部にはPygameが使われており、主にインターフェースやゲーム起動に関する部分でPygameが活用されています。
4. Evil Cult
Evil Cultは、魔法とカルトをテーマにしたゲームで、Pygameを使って開発されています。このゲームもインディーゲームとして商業的にリリースされました。
Pygameの商用利用について
Pygame自体はオープンソースライブラリ(LGPLライセンス)であり、商用プロジェクトで使用することが可能です。ただし、Pygameを使用する場合、ライブラリそのもののライセンス条件に従う必要があります。
結論
Pygameで開発されたゲームは、インディーゲームや小規模な商用プロジェクトで一定の成功を収めている例があります。Pygameは2Dゲームの開発に非常に適しており、特にシンプルなゲームや教育用ゲーム、リズムゲームなどでよく使用されています。ただし、Pygameは3Dゲームや大規模な商用プロジェクトにはあまり向いていません。大規模な商用ゲームの開発には、UnityやUnreal Engineのようなより強力なゲームエンジンが一般的に使用されます。